【地方ドラマ】「かが屋」の加賀翔と賀屋壮也主演『この動画は再生できません』|投稿動画の裏側に隠された真実を映像編集の専門知識と鋭い洞察力で暴く

ドラマ『この動画は再生できません』の紹介 ドラマ・映画

『この動画は再生できません』は、お笑いコンビ「かが屋」の加賀翔と賀屋壮也がW主演を務める考察系ホラーミステリードラマシリーズ。

心霊ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」の制作に携わる編集マン・江尻真とオカルトライター・鬼頭和弘が、視聴者から送られてくる不気味な投稿動画の裏側に隠された真実を、映像編集の専門知識と鋭い洞察力で暴いていく作品です。

シーズン1(2022年)からシーズン2(2023年)、シーズン3(2025年)、そして2024年に公開された劇場版映画まで展開されており、フェイクドキュメンタリー風の恐怖映像パートと編集室でのコミカルな謎解きパートの2部構成が基本で、ホラー要素をロジカルに解体する楽しさと、かが屋の軽妙な掛け合いが魅力。低予算ながらAdobe編集ソフトを活かした細やかなトリック描写が視聴者の考察欲を刺激し、Prime Videoなどで人気を博しました。

ドラマ『この動画は再生できません』の紹介

作品概要

本作はテレビ神奈川(tvk)発のオリジナルドラマで、監督・脚本は谷口恒平、企画・原作は河口芳佳。シーズン1は全4話(各話約25分)、出題編(恐怖動画)と解答編(謎解き)の形式が特徴。シーズン2では鬼頭の死という衝撃設定が加わり、物語に連続性が生まれます。

シーズン3は不本意ながら心霊映像の専門家となった江尻のもとに新たな動画が届き、仕事のプレッシャーや人間関係の闇を描きつつ、各話が微かに繋がる展開に。劇場版(94分)は3本の動画が絡む長編ミステリーに発展。

シリーズ全体を通じて、単なる心霊現象ではなく人間の狂気や社会の闇を暴くミステリーとして進化。ローカル局発ながら配信で広がり、ホラーと笑いのバランスが絶妙な実験的なスタイルが支持されています。

主な出演者 / キャスト

  • 江尻真(えじり まこと) 演:加賀翔(かが屋)
    30歳前後。心霊ホラーDVDシリーズの編集マン。職業柄、フレームレートのずれ、音声の違和感、カットの不自然さなどを即座に察知する分析力が抜群。性格は冷静沈着でクールだが、鬼頭との会話ではツッコミを入れユーモアを発揮。シリーズを通じて一人で検証を進める孤独や葛藤が描かれ、探偵役として物語を牽引する能力が高い。Adobe編集ソフトの知識を武器に、恐怖映像を理性的に解体する姿が印象的。
  • 鬼頭和弘(きとう かずひろ) 演:賀屋壮也(かが屋)
    30歳前後。オカルトライターでDVDの監修担当。オカルト知識が豊富で動画を霊的な視点から解説するが、怖がりな面もあり江尻に振り回される。のんびりとした性格で、掛け合いを和ませるムードメーカー。シーズン1の最終回で衝撃の事実が判明し、以後のシリーズではその設定が人間ドラマに深みを加える。二人のコンビの自然なやり取りがシリーズの魅力の核。

あらすじ

心霊ホラーDVDシリーズの新作制作に追われる編集マンの江尻真とオカルトライターの鬼頭和弘のもとに、視聴者からさまざまな怪奇動画が寄せられる。廃病院での女子高生肝試し動画、生配信中の怪現象、事故物件探索、企業PR動画の不穏メッセージなど、一見本物の心霊映像に見えるこれらを二人は編集技術とオカルト知識で検証

シーズン1では各話独立した謎を解き、恐怖の裏に人間のトリックや怨みが隠されていることを明らかにする。シーズン2では鬼頭の死という事実が浮上し、江尻が一人(鬼頭の存在とともに?)作業を続ける姿が描かれる。シーズン3は心霊映像専門家として有名になった江尻に新たな動画が届き、監督の死や生配信事故などの事件を通じて仕事のプレッシャーや人間の闇を探る。劇場版映画では倒産映画会社のいわくつきDVD、自称世直し系生配信、奇妙な街歩き番組という3本の動画が絡み合い、大規模な連続事件に発展。

江尻の洞察力が核心を突き、ホラー要素をミステリーとして解体しながら、笑いと不気味な余韻を残す。

シリーズ全体で「動画の再生できない恐怖」が現実の人間ドラマに繋がる構成が秀逸です。

主題歌・挿入歌

引用元:【この動画は再生できません3 ED】『いる…!?』/.BPM(ドットビーピーエム)【The .BPM WONDERより】

シリーズ3の主題歌に.BPMの「いる…!?」が起用。

不気味な緊張感が作品の世界観を強調しています。

引用元:NIKO NIKO TAN TAN – 新喜劇 (Official Music Video)

劇場版ではNIKO NIKO TAN TANの「新喜劇」が主題歌に決定。

引用元:クジラ夜の街「Saisei」Music Video【この動画は再生できませんTHE MOVIE 挿入歌】

劇場版の挿入歌にはクジラ夜の街の「Saisei」を起用。

これらの楽曲は、恐怖の雰囲気を高めつつ考察の没入感を手助けし、シリーズの記憶に残る要素の一つとなっています。

見どころ

【シーズン1】第1話「WOUND / 死者から来た呪いの動画」

女子高生のミナミ、セイラ、ハルが昼間の廃病院で肝試し。レントゲン室でミナミが忽然と消え、スマホに首吊り死体が映る衝撃展開。セイラも姿を消し、ハルが泣きながら謝罪するところで終了。江尻と鬼頭の検証で、3人以外に顔に痣のある少女リンコの存在が浮上。見どころは明るい廃病院という身近な恐怖設定と、編集による細かな違和感発見過程。心霊ではなく人間の怨みによる計画的犯行が明らかになる真相にゾッとし、かが屋の軽快な会話がホラーを緩和しながら考察の楽しさを引き立てる。

【シーズン1】第2話「LIVE / 消えた配信者」

人気オカルト配信者の生配信中に霊が映り込み、ドッキリ種明かしをするが、江尻が別の違和感に気づく。配信者の消失や影の出現などライブ感あふれる恐怖。見どころはリアルタイム配信の緊張感とタイムスタンプ・音声解析などの編集知識活用。オカルトと現実の境界を揺さぶる謎解きが秀逸で、鬼頭の怖がりっぷりがコミカル。

【シーズン1】第3話「MISSING / 事故物件」

事故物件の探索動画で怪現象や行方不明者が絡む。間取りや影の動きの不自然さから本当の秘密が暴かれる。見どころは視覚トリックと、人間ドラマへのシフト。江尻の洞察力が光る。

【シーズン1】第4話「〜CHALLENGE2022〜 新卒採用PR動画 / 呪われた社内ビデオ」

企業PR動画に潜む不気味なメッセージと繰り返しシーン。社内競争の闇が浮かび上がる。見どころは身近なフォーマットを使ったミスリードと大どんでん返し。シリーズの締めとして二人の関係性も深まる。

【シーズン2】第1話「affair」

カップルがビデオ通話中に怪奇現象が起きる動画が届く。江尻と鬼頭(の存在)が検証を進めると、ZOOM風の会話に隠された不自然な点が次々と浮上。真相は夫婦や恋人同士の関係性に潜む闇が絡む人間ドラマ。見どころはWEB会議という日常的なツールを使ったミスリードと、シーズン2から本格化する鬼頭の死設定を踏まえた二人の掛け合い。ホラー要素がやや抑えられ、理屈で解体する爽快感が際立つ。2人組の関係性をテーマに据えた構成が、かが屋のコンビ感をより強調する。

【シーズン2】第2話「gap」

YouTuberコンビの撮影中に事故が起きるような動画。企画に挑戦する二人の生々しいやり取りの中に、違和感が散りばめられる。江尻の編集目線でギャップ(ずれ)を指摘し、真相に迫る。見どころはYouTuberらしいリアリティある演技と、真相証明の過程の鮮やかさ。オカルトホラーが薄れつつも、論理的解明の気持ちよさが光り、シーズン2のブラッシュアップを感じさせるエピソード。

【シーズン2】第3話「incident」

VHS風の不気味な映像が登場。お笑いコンビの漫才練習記録の中に過去の謎が絡む。シリーズを通じて最も完成度が高いと評される回で、映像制作視点の解決が鮮やか。見どころはVHS特有の雰囲気と「過去の映像の謎を解き明かす」構成の巧みさ。ミステリとしての深みが増し、ホラーより考察の面白さが強い。江尻の分析力が存分に発揮される。

【シーズン2】第4話「endless」

24時間営業の理髪店夫婦をめぐる動画。見て欲しいVTRとして届いた映像の検証を通じて、2人組のテーマが集約。最終話らしい怒涛の展開で、鬼頭の死の真相や中華屋の正体(死体処理屋)が明らかになる。見どころは夫婦の自然な演技と、シーズン2の締めくくりとして江尻の孤独やワーカホリックが強調される点。笑いと緊張、切なさが混じり、映画化発表へ繋がる余韻が秀逸。

【シーズン3】第1話「はいしんのかお」

アイドルの生配信中に人影やラップ音などの怪奇現象が起き、突然スーツの男が現れて配信が切れる動画。実はドラマ撮影待機中の勝手な配信だったことが判明。見どころはアイドル配信という現代的なフォーマットと、細かな音・影の違和感解析。ホラー落ちではなく現実的な裏側が明らかになる構成が新鮮で、シーズン3の仕事プレッシャー描写の序章となる。

【シーズン3】第2話「しごとちゅうし」

R18(文芸エロス)映画の撮影中に男優が神隠しに遭ったという映像。監督の保身のための撮影記録から、極秘婚やハラスメント回避の人間ドラマが浮上。見どころは密室からの消失トリックと、女優の意味深な発言。撮影現場の嫌な気配を江尻が論理的に解体する過程が緊張感あり。シリーズらしい「仕事の闇」を感じさせるエピソード。

【シーズン3】第3話「あなたのいえへ」

人気番組のお蔵入りロケ映像。「他人の家の一番高いものを借りる」企画でお宅訪問するが、放映時間のカットや生活痕跡の不自然さが鍵。住人が姿を見せず、実は強盗犯が絡む殺人事件の証拠映像だった。見どころはテレビロケのリアリティと重い人間ドラマのシフト。マスムラのサイコパスキャラ演技が印象的で、シーズン3の各話微かな繋がりを予感させる。

【シーズン3】第4話「だいだんえん」

元上司の監督・郷田明宏の葬儀から帰った江尻が、最期の作品「愛を伝える」の撮影裏映像を検証。自殺とされる死因に違和感を見つけ、仮説を立てる。見どころは葬儀後のバタバタした展開と、シリーズ全体のつながりを思わせる超展開。各話タイトルや散りばめられたヒントがリンクし、仕事と人間関係のプレッシャーが集約。鬼頭との会話が切なく、続編を匂わせる余韻が強い。

映画『この動画は再生できません THE MOVIE』

倒産映画会社の倉庫から発見された自主映画「冬の空」のDVD、自称世直し系廃ビル生配信、グラビアアイドルとお笑い芸人の街歩き番組という3本の動画が絡む長編。江尻の自宅編集作業を通じて10年前の事件や隠された出演者(アオイ)、監督の狂気が暴かれる。見どころは複数動画の連動トリックとアクション要素の追加。クライマックスでの緊張感と人間の嫉妬・保身を描く深みが秀逸。

最後・最終回・結末

シリーズの結末は各シーズンで衝撃を積み重ね、映画で一つのピークを迎えつつ、完全な決着を付けない余韻を残しています。

シーズン1

新卒採用PR動画の検証を通じて企業内の暗部が明らかになり、真相解明後も江尻が出前屋から「いつも1人で2人前食べているのが気になる」と言われるシーンや、鬼頭に関する不穏なニュースが暗示されます。

実は鬼頭はすでに亡くなっており、江尻が一人で編集を続け、鬼頭の「幽霊」と会話していたというシックスセンス的な大どんでん返しが炸裂。ホラーらしい不気味さを残し、二人の絆を感じさせる締めくくりです。

シーズン2

シーズン1の事実を踏まえ、鬼頭を殺害した犯人が中華屋のオヤジ(死体処理屋の正体)であることが判明。江尻と梅田がカメラで証拠を押さえ、発砲されつつも警察に引き渡す展開となります。

鬼頭の死の真相が明らかになり、江尻の孤独やワーカホリックぶりが強調されつつ、映画化決定のニュースで締め、続編を匂わせます。笑いの中に切なさと緊張が混じるバランスが秀逸です。

シーズン3

不本意ながら専門家となった江尻の日常が描かれ、第4話「だいだいえん」で監督の飛び降り自殺の真相を探ることに。撮影裏映像の違和感から事件の全貌が浮上し、江尻が動揺して警察に連絡しようとするも混乱する姿が印象的です。

鬼頭の存在は相変わらずで、最終話では各話の微かな繋がりが明らかになり、シリーズ全体を俯瞰するような超展開。完全な解決ではなく、鬼頭の死の核心がまだ明かされないままバタバタと幕を閉じ、続編への期待を煽ります。

仕事と人間関係のプレッシャーがテーマとして加わり、ホラーより人間ドラマの色が強まったシーズンです。

劇場版

シーズン2の事件解決後、心霊映像専門家として名を馳せた江尻のもとに3本の動画が集まります。自主映画「冬の空」では画角の不自然さから隠された新人女優アオイの存在と、監督・塚原の狂気が暴かれ、アオイの自殺や遺体隠蔽工作が明らかになります。

世直し系生配信や街歩き番組も連動し、事件に江尻たちが巻き込まれるアクション要素も。クライマックスはドローン攻撃などの緊張感あふれる展開で、真相は人間の保身と嫉妬によるもの。ラストは鬼頭の存在が他者から指摘されるようなゾクゾクする余韻を残し、シリーズのテーマである「映像の真実と虚偽」「生きる者と死者の境界」を象徴的に締めくくります。

全体を通じて、シーズン1の「鬼頭は幽霊」発覚から始まる設定を活かし、以降は人間ドラマへシフト。動画検証という形式が、社会の闇や心理を映し出す鏡となり、かが屋の自然な演技が恐怖と笑いのバランスを保ちます。最終的に完全なハッピーエンドではなく微かな影を残すホラーらしい結末が、視聴後に考察欲を刺激。シリーズは低予算の制約を逆手に取り、編集室中心の安楽椅子探偵風ミステリーとして独自の進化を遂げました。

配信サイト一覧

Amazon Prime Video シーズン1〜3、映画版が見放題配信の場合あり
TVer 見逃し配信、期間限定あり

BS12やtvk関連オンデマンドサービス、U-NEXT、Leminoなどでレンタル・見放題配信がありますが時期により変動するため最新情報をご確認ください。

まとめ

『この動画は再生できません』シリーズは、シーズン1の衝撃的な構成からシーズン2での深み、シーズン3の繋がり、映画でのスケールアップまで、一貫した魅力を持ちながら進化を続ける意欲作です。

かが屋の二人が織りなす軽快な会話が怖い動画検証をエンターテイメントに変え、映像の細部までこだわった作りはリピート視聴に最適。ホラー好きはもちろん、ミステリー考察や編集テクニックに興味がある人にも強くおすすめ。低予算のローカル発ながら生み出された独自の世界観は、視聴後に「自分なら気づけたか」と考えさせる中毒性があります。

シリーズ全体を通じて、動画の「再生できない」恐怖が現実の人間心理を映し出す点が秀逸。機会があればシーズン1から順に視聴し、考察しながら楽しんでください。

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