奥浩哉の人気SF漫画「GANTZ」を基に製作された実写映画『GANTZ』。
二宮和也と松山ケンイチ主演で、前編『GANTZ』、後編『GANTZ PERFECT ANSWER』の題名で2部作が公開。黒い球体「GANTZ」の部屋に転送された死者たちが異形の星人と死闘を繰り広げる壮絶なアクションと人間ドラマが話題となりました。
本作は原作のエッセンスを活かしつつ、映画独自の展開で完結するエンターテインメント大作です。
実写映画「GANTZ」の作品概要・キャスト・あらすじ・最終回の紹介
引用元:日テレ、東宝「GANTZ」
映画『GANTZ』は2011年に公開された日本製SFアクション映画で、全2部作で制作されました。尺は前編『GANTZ』(130分)、後編『GANTZ PERFECT ANSWER』(141分)。
監督は佐藤信介、脚本は渡辺雄介。原作漫画の累計販売部数1200万部超えの人気を背景に、40億円規模の製作費を投じ、星人を倒すミッションを強いられる世界観・リアルなアクションを特殊効果を用いて手がけられています。
主な出演者 / キャスト
玄野計:二宮和也(嵐)
本作の主人公。大学生4年生。就職活動に失敗続きで人生に目標を見出せない青年。GANTZの世界で戦う中で自身の戦闘センスと存在意義に目覚め、冷徹で計算高い面も現れる。加藤の死で一時的に挫折するが、多恵の存在で再起。スーツの力を最大限に引き出す成長株。
加藤勝:松山ケンイチ
玄野の幼馴染。22歳。正義感が強く、弟・歩との2人暮らしを支える真面目な青年。父親殺しの過去を持ち、暴力や戦いを嫌悪する。GANTZミッションでは仲間を優先する優しさを見せるが、それが命取りとなることも。玄野とは対照的な人間性を持つ。
小島多恵:吉高由里子
玄野の大学の同級生。玄野に秘かな想いを寄せ、ヒーロー漫画を描く才能豊かな女性。穏やかで支える力があり、GANTZ事件に巻き込まれながらも玄野の心の支柱となる。後編で重要な鍵を握る存在。
西丈一郎:本郷奏多
GANTZ経験豊富な高校生。冷酷で他者を「愚民」と見下す知的な戦士。仲間を囮に使う作戦を得意とし、射撃の腕が立つ。GANTZの知識が豊富で、物語に深みを加えるキャラクター。
岸本恵:夏菜
リストカットで自殺しGANTZに召喚された20歳の女性。内気だが感情が爆発すると大胆な行動を取る。加藤に惹かれ、仲間思いの優しさを持つ。ヌードシーンも話題に。
鮎川映莉子:伊藤歩
元モデル・女優のGANTZ卒業生。再召喚され、特殊な役割を担う。冷静で目的意識の強い女性。
鈴木良一:田口トモロヲ
リストラされた中年サラリーマン。妻を生き返らせるため戦う。最初は臆病に見えるが、実は高い戦闘力を持つ。穏やかで信頼できる存在。
重田正光:山田孝之
GANTZの謎を追う公安捜査員。物語に現実側の視点を加える。
その他、綾野剛(黒服星人)、水沢奈子、白石隼也(桜井)らも活躍。
あらすじ
就職活動中の大学生・玄野計(二宮和也)と幼馴染の加藤勝(松山ケンチイ)は、地下鉄の線路に落ちた酔っ払いを助けようとして電車に轢かれ死亡する。しかし、目覚めたのは見知らぬ部屋。中央には黒い球体「GANTZ」があった。GANTZは死んだはずの彼らに、異形の「星人」を倒すミッションを強制する。点数を得て100点に達すれば自由になれるが、失敗は死を意味した。
玄野は戦いの中で自分の力を自覚し、生き抜く道を選ぶが、加藤は暴力に抵抗する。そんな中、仲間たちと共に過酷な戦いを続ける中、加藤が命を落とすことに。玄野は加藤を生き返らせるためさらに戦うが、GANTZの異変、多恵の危機、そして最大の敵が現れ、運命が大きく動き出す。
生と死、友情、愛が交錯する壮絶な物語──。
見どころ
前編『GANTZ』主要ミッション
原作のネギ星人から始まり、田中星人戦、おこりんぼう星人(千手観音)戦と三つのミッションが描かれています。玄野の成長や加藤の死が衝撃を与え、友情と戦いの対立を強調。
残念ながら田中星人編は尺や予算の都合なのか一体しか出ず、原作のボスも未登場。一方で、前編の山場となるおこりんぼう星人編ではスーツアクションに力を入れ、原作とは異なるバトルシーンが描かれました。
前編は加藤を含めた主要メンバーの死で締めくくられ、次のミッションへ挑むところで幕引き。
後編『GANTZ PERFECT ANSWER』主要ミッション
後編は原作から大きく改変し、黒服星人編(原作における吸血鬼がモデル)に突入。加藤復活を目標に黒服星人と戦う玄野のアクションが最大の見せ場で、地下鉄での刀と銃を組み合わせたダイナミックなバトルは邦画アクションの傑作です。
また、原作同様に小島多恵編も収録されており、多恵を守る玄野側につくメンバーとの対立や、多恵を守るための追跡劇、ニセ加藤の出現などオリジナル展開を踏まえた人間ドラマが描かれます。
全体を通じて、CGと実写の融合した迫力の戦闘、キャラクターの心理変化、原作とは異なる結末への期待が魅力です。
最後・最終回・結末
後編『GANTZ PERFECT ANSWER』の黒服星人編クリア後に加藤を生き返らせる玄野。続く小島多恵編では、玄野側につくメンバーとその他のメンバーで対立し、多くの命が奪われる中、ニセ加藤(千手観音)の出現で戦場はより苛烈に。
しかし、玄野と加藤の共闘でニセ加藤(千手観音)を迎撃する中、玄野は多恵を守り切ることができず死なせてしまいます。
多恵の死を悼む時間もなく、ミッションが終わり玄野達が部屋に転送される一方で、ニセ加藤は西に擬態しGANTZの部屋へ乗り込むと、メンバーを殺害。黒服を部屋に召喚し、GANTZの部屋で生存者達と戦闘を開始することに。
この戦いで玄野と加藤以外が死亡し、玄野も致命傷を負ってしまうものの、GANTZの採点が始まり玄野は100点を獲得。が、GANTZの寿命が近づき、球体内の「玉男」のエネルギーが尽き表示がなくなると、加藤は100点メニューが使えず終わることに絶望します。
しかし、玄野は自身の命が尽きる前に自身がGANTZの中に入り玉男の代わりとなってエネルギーを供給することを決断。「もう誰もここ(GANTZの部屋)には呼ばない」と述べると、加藤に少年時代のことを覚えていてくれて嬉しかったと感謝し別れを告げます。
加藤が玄野に呼びかけると転送が開始。玄野の選択後、GANTZに表示された死者達の画像が次々と消えていくと、現実ではGANTZの記憶を無くした死者達が目を覚まし、普通に暮らす彼らの日常風景が描かれます。
加藤はアパートで目を覚まし弟一緒に暮らし始め、多恵も復活し公園へやってきますが、スケッチブックを開くと見覚えのない遊園地のチケットと「ここに観覧車の絵を描いて」という手書きの文字を見つけます。
前方を見ると観覧車の電光掲示板に「たえちゃんへ、好きです。くろのけい」とメッセージが流れており、スケッチブックが捲れて別のページが開かれると玄野をデッサンした絵が。その帰り、地下鉄のホームで降りた多恵は、発車する電車を見つめながら涙を流します。
一方でGANTZの部屋では、開封された玉の中に呼吸器を付けた玄野が入っており、画面に「みなさん、どうか、おしあわせに」とメッセージを表示すると玉は閉じて球体に。そのまま玉を映して画面が引いていくとエンドロールへと入り物語は終了します。
原作と相違点
映画版は原作の序盤エピソードを基にしつつ、2部作で完結させるため大幅にアレンジされています。
まず玄野が大学生設定であるように原作にいた各キャラクターも年齢設定の改変があり、原作における主要人物以外は消して、オリジナルキャラクターを起用。特定の星人戦の省略・変更、GANTZの正体やラストなども、大きく変更されました。
原作ではさらに多くの星人やキャラクターが登場しバッドエンドの中のハッピーエンドで締めくくられますが、映画版は玄野の自己犠牲と引き換えにGANTZの部屋で死亡した人達が全員生き返るハッピーエンドとなります。
また、当初の岸本のサービスシーンは再現されるも、後のエロティック要素は排除。玄野と加藤の友情や、玄野と多恵の恋愛を軸に、星人とのアクション重視が特徴で、原作ファンからは賛否両論あるものの、実写映画ならではの独自のストーリーとしては見応えのある作品となっています。
配信サイト一覧
- U-NEXT(見放題)
- Amazon Prime Video(レンタル/購入)
- Netflix(一部作品)
- DMM TV(見放題)
- TELASA、Lemino、FODなど(レンタル中心)
詳細は各サイトから最新情報を確認してください。
まとめ
実写映画『GANTZ』は、原作の衝撃を当時の技術力でスクリーンに再現した意欲作です。アクションの迫力とキャラクターの葛藤が魅力で、二宮和也らの熱演が光る、味のある作品になりました。
原作との差別化によって原作未読者でも十分に楽しめる内容となっており、命の価値についても考えさせられる内容でした。

